慶巌寺(城見町)

 本明川に面してあり、諫早公園の対岸にあたる。天満町〜蓮光寺〜此処、そして安勝寺と、本明川河畔に名刹が続く。(02/23/2002)

 諫早の旧市街の中央に慶巌寺がある。有名な八橋検校がここで筝曲「六段」を創ったといわれる。毎年秋には、「六段祭り」も開かれる。

 また、写真の左側には摩崖仏「三十三観音があり、市指定有形文化財となっている。文化財かどうかは別にしても、古の民人達の信仰の深さが偲ばれる。

 観音様を拝したところで、石段を上ってみよう。右手には、天明7(1787)年建立の、俳聖芭蕉を偲んだ、翁塚がある。明治の神仏分離の折に、廃寺となった、お四面さまの荘厳寺から移築した、仁王門が見事。その仁王門の手前に、つつましく弘法様がと思ったら・・・・・

 台座はまさしく、諫江八十八ヶ所霊場、第十五番札所、阿波国国分寺を示す台座。しかし座しているのは、地蔵尊??お寺さんで、なんでこんなことになってしまったんだろう?大師像はいずこ?

 仁王門をくぐって境内に入ると正面が、本堂。紋を確認すると、佐賀鍋島藩の紋、杏葉が打たれている。慶巌寺は、二代藩主の室、慶巌院の志望により、慶長10年に建立されたもの、二代直孝公の時代に、佐賀鍋島藩と諫早藩の上下関係が確定したので、当然の紋ともいえる。

 境内には、奇縁があって、この地に祀られる名号石もある。そのほかにも、水害の慰霊碑や十六羅漢像、なんと言っても、普段は見れないが、諫早家家宝、明珍の鎧も、ここで保管されている。

fwd-net長崎・諫早へのリンク

inserted by FC2 system