旧長崎刑務所

 昨年、旧長崎刑務所を諫早市が買収断念の発表があっていたので、この先、赤レンガの歴史のある建物が、どうなるかわからないので最後の姿を見に行ってきた。(01/13/2002)

 西郷と原口町の間を通る地方道から入ってすぐの見慣れた姿です。赤レンガのゴシック様式の建物です。
 正門の額には右から長崎刑務所の文字が見えます。明治40年といいますから西暦1907年です。もう100年近くの歴史の重みを感じます。
 奥に見えている獄舎の屋根の部分は木造ですので梁や束が弱っているのでしょう。レンガの壁面の様子と比べて随分老朽化しているのが伺えます。(近くの建物の二階からの撮影)
 刑務所だと言わずにいれば、なかなかの建物だと思いません?塀の手前から道路までの広場は、市が進める再開発の代替用地として、取得するので、塀の中のレンガ造りの部分が、国有財産売払に掛けられることになった。(今年の2/4〜2/14が入札期間)
 入札の公告に添付されている売却範囲を示した図面。

 刑務所移転が決まった頃に出ていた宿泊可能な観光施設にとか資料館として遺す等々。もう全て不可能になった。

 この刑務所跡地の用途基準は一種住宅地域。住宅街の真ん中ですから今時、57,000平米以上の土地を単一目的で利用できる企業や個人は居ないでしょう。どういった形にしても落札後は分割されるしかないでしょう。もしかしたら応札するものが居ないかも知れない。

03/06/2005の春の雪が舞った日、旧諫早刑務所は健在で有った。

fwd-net長崎・諫早へのリンク

inserted by FC2 system