実りの秋に御手水の観音様を訪ねて

 真夏ででも、境内に入ると汗がすーっと引く、観音様にやってきました。秋の実りの時でもなかなか良いところです。(07/16/2002)

 ここは、諫早市の十二支公園の一つに成っていて「(寅)青岩と観音の滝」とされていますが、地元では、「御手水の観音さん」の名で親しまれています。青杉に覆われた参道に入ると、すぐに磨崖仏が迎えてくれます。

この地の開山は不明ですが、「至徳」の年号が読み取れることから、1300年代には、すでに山岳仏教の信仰の地であったことが判ります。

 信仰心があるかどうかは別にして、この境内にやってくると、気持ちが和みます。

 このところの少雨で、滝に元気はありませんでしたがそれでも「滝ごり」には充分な水量がありますし、美味しい水も手前の水場で汲む事ができます。

 夏のシーズンでは、滝を見ながら桟敷等で、ソーメン流しも楽しむことが出来ます。

 すぐに食べ物の話が出るのは、やっぱり食いしん坊の証明です。

 食いしん坊の続きです。きょう観音さんに来たのは、田圃を見るためです。タヌキは農家では無いのですが、御手水に友達が居まして、ここのお米を10年以上食べてます。

 ことしも立派な、稲が育って、もう借り入れが済んでいました。

 観音さまの水が流れ込む、この長田川の上流のお米は、本当に美味しいのです。

もうすぐ、新米が食べれます。

【伝承】

 大昔、長田川の上に夜な夜な光を放つものがあり人々を恐れさせていた。そこに諸国巡歴の行基菩薩が通りかかり村人の話を聞いて川上の山中に分け入った。

 そこには大楠が亭々とそびえ、洞穴から眩い光が出ていた。行基菩薩は、この光こそ世の迷闇に悩んでいる人々を救う不可思議の光明ならんと伏し拝み、この大木を倒して衆生を済度する観音を刻んで、ここに宇堂を建てて観音を安置なされた。そして傍らの岸壁に梵字ア・ウン・ダの三字を彫り外魔を払う霊場とされた。

 これが奈良時代元明天皇の和銅2年仲春21日の事であったという。

夏場のスナップです。(07/21/2002)

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