雪山和尚の逆さ松

 宇都の交差点の近くにある愛宕墓地に雪山和尚を祀ってある。なんでも大変な美貌の僧であったそうである。(10/13/2003)

 昔、天祐寺に雪山という僧がおり、大変な美男と評判がたち、領主の内儀に恋慕されたという。しかし真面目な僧であった雪山は間違いを犯すことなくいたが、昔から権力のある女性は怖いもので、内儀が雪山から相手にされないことを恨み、あろうことか自分に対して、僧の身である雪山が言い寄ってくると、領主に讒言したという。

 身に覚えの無い讒言で雪山は死刑に成った。このとき僧籍にあるものが汚名をきて処刑されることになった雪山は、その憤りを「死して白い血が流れ、この逆さに挿した松の小枝が根付いたなら、自分の無実の証明」と言って処刑されたという。

 逆さに挿された松の小枝が根付き成長するうちに、間違いを認めた領主が逆さ松の根元で供養をしたという。現在その松は枯れてしまったが、近辺の人が、その後も供養を続けている。

 右上の写真の供養塔は、雪山の霊を鎮めるために追善供養のために立てたものだという。変な女性に見初められないようにお気をつけあれ、世の男性諸君。

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