富川渓谷を訪ねて

 諫早市の北部にある富川渓谷です。夏は子供達の歓声が聞こえて、なかなか良いところです。バスも諫早駅前から富川行きがありますから行けますね。場所は地図を確認してください。

 諫早は古くから水害の町です。中央を流れる本明川の源流がこの富川渓谷です。

 元禄12年(1699年)8月13日に500名近い被害を出した、水害以降、この地の災厄を除くために近郊の浄財を募って、この渓谷の岩肌に「五百羅漢」を刻んで祈りました。実際の工期は元禄14年から宝永6年までの8年間を要したとのことです。

 岩肌に刻まれた、活き活きとした羅漢の姿を今でもはっきりと見ることが出来ます。

 この渓谷の周辺は公園整備が進んで、遊歩道や吊橋、芝生広場にキャンプ場やバンガローまであって、市民の憩いの場になっています。人間が自然を楽しんで、少しぐらい煩いのは、タヌキも我慢はするのですが、この一帯はイノシシが住んでます(タヌキも!!)ので、シーズンには遊歩道の所までハンターがやってきます。

タヌキだから言うんじゃないけど、山の中で鉄砲をもった人相の悪い人とは遭いたくありません。

 左の写真は、この地に建立されている「大雄寺」です。五百羅漢やこんなお寺の周りでさへ狩猟が行われます。

 もっとも「しし鍋」とかバーべキューだとかの看板もあって、結構お客さんもいますね。看板はこのお寺の20mほど手前に挙がってます。夏場は更に100m程下ったところで、ソーメン流しやニジマス・鯉料理もやってます。夏涼しい渓谷の定番です。

 祈りの地なのか、レジャーの場所なのか、タヌキは判断がつきません。

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