温泉を訪ねて一人旅(別府八湯温泉道表泉家巡礼始め)

 急な出張が入って別府に行くことになった。年度末の離せない仕事を片付けて、何とか夕方に到着できた。(03/14〜15/2009)

 先ずは定宿の別府久香園にチェックイン。客先の連絡を待つ間に夕食を済ませてしまう。部屋で資料のチェックをしていたら呼び出しだ。早速出かけて要件が済んだ後は飲みに行こうかと誘われたが、酒癖の悪い相手だと判っているので、コンサルの知人に預けて退散。

 元町辺りを歩いてみると、ずいぶんと別府の夜も寂しく成ったものだと思う。

 今夜中に資料を修正して明朝渡す約束をして退散したので、宿に戻ってパソコンに向かう。資料を纏めてから、もう一度「男前の湯」に浸かる。

 朝湯と朝食を済ませれば気分は「温泉一人旅」、そうは云っても資料を渡さないといけないので元町に向かう。

 さぁ、仕事も終わった。 ここは元町、打ち合わせ前に浸かったが、改めて別府八湯温泉道の登録番号1番の竹瓦温泉にお世話になろう。砂湯にも未練は有るが、やっぱり、まっとうな湯に入ろう。(入湯料100円)

貰った温泉本 

 別府の共同浴場は、熱湯が好きな私から見ても、一般に熱すぎる所が多いが、案の定ここも熱い。ちょうど私のマックス程の湯温。5分も入れば首から下は真っ赤になる。

 昨夜歩いた元町の歓楽街の朝は、案外とあっけらかんと明るい。

 元町にも這入ってみたい共同浴場はあるが、今日から温泉道の温泉名人への巡礼を始めてみようかと思っているので、出来れば別府の、もう一つのシンボルと云えるような共同浴場を目指す。

 温泉道の二湯目は駅前高等温泉。あまり高等では無い私は並湯(入湯料100円)に浸かろう。噂によれば高等湯は湯温も高いとか?(ぬる湯も有ることは後で知った)

 駅前高等温泉は素泊まりもできるという。次回は家内と別府詣での予定だが、今度一人で来るときは泊まってみたいような気持ちにさせる建物だ。

 さて、3湯目は何処にと思って、温泉本を見てみると、これにはホテル・旅館の無料入浴券が付いている。立ち寄り湯を受け入れない杉の井ホテルも、温泉本持参で、この券が使えるそうだから寄って見ようかと営業時間を見たら14時からだ。まだまだ早すぎる。浜脇温泉の方に行ってみよう。

 目に付いたのは10号線沿いの日の出温泉。(入湯料100円)無人ゆえのトラブルだろうが常識をわきまえない観光客が入浴中の浴場に土足で入ってくる場面に出くわした。

 注意をすれば素直に出ては行くのだが、公衆浴場というものに対する常識を持たない人間には呆れるばかりだ。(オイサンたちは子供の頃に銭湯に通っていたのだ)

 4湯目に近くの松原温泉に立ち寄る(入湯料100円)。ここも良いなぁ。悔しいが長崎でなら雲仙・小浜に数件ある共同浴場しか太刀打ちできない。

 近くには良い感じの永石温泉や、ちょっと裏路地には紙屋温泉も有ったが、こんな調子で湯巡り修行をしていては別府の温泉巡礼で熱地獄に嵌まりそうなので、一息入れながら明礬温泉に向かおう。

 明礬温泉には、行きたい湯がある。温泉仲間が絶賛している湯元屋旅館だ。(入湯料300円)

 タイミング良く宿の前の駐車場も空いている。内湯も露天も空いていたので露天に浸かる。pH1.9の酸性の湯。明礬(アルミ)も濃い。地元の「雲仙よか湯」を一回り強くしたような湯に感謝。

 向かいの鶴寿泉にも入りたいが、なんとも空腹だ。

 明礬温泉の老舗旅館、岡本屋の売店に寄ってみると、地獄蒸しの良い匂いがする。店内に入って温玉うどんを頂く。旨い。温泉玉子もだが麺が良い。

 表に出て向かい側を見ていると、少し上に旅館みどり荘が有る。明礬湯の里に行く前に、ちょっと寄ってみよう。大寒桜が満開で誘っている。今日の6湯目だ。

 旅館みどり荘の貸切露天風呂は、入湯料700円で入るには申し訳ないような施設。湯は湯元屋さんを少し優しくしたような良い湯だ。

 気持ちが良くて、のんびりしすぎだ。入浴は結構体力を使う。

 明礬湯の里に上がっては来たが、すぐに入浴は気が進まない。温泉ゆで卵を頂いて暫し休憩。もう午後1時を回った。

 杉乃井も気になるが、湯の里の大露天風呂をパスしても今から杉乃井ホテルに行けば、もっと遅くまでゆっくりするに決まっている。

 それに別府の良い湯ばかり浸かったからか、何時もの温泉巡りより疲れが来ているようだ。帰りの高速で居眠り運転でもしたら洒落にならない。

 湯の里で、家内への土産を買って帰る事にした。長崎〜別府は240km。高速料金だけでも私のジムニーで片道4,000円程。もう直ぐ高速料金も1,000円に成るそうだから、残り82湯の別府八湯巡礼は時間を掛けて楽しもう。

湯の町に 未練残して 帰る道

 いつも見る由布岳と違って今日は裏由布。寒の戻りの雪化粧で、またお出でと言ってくれている。

04/11/2010校正

12/23/2009校正

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