2008ゴールデンウィークも韓国で(釜山の旅)

 去年の連休は孫娘達と6人で釜山に遊びに行ったが、今年は家内と二人で何時もと同じように夫婦の旅の始まりです。(05/01/2008〜05/05)

Mapion
NPC24H石城町パーキング(12/28/2008現在600円に値上げしていた

 何時ものように2ヶ月前にニューカメリアの予約をした。今年は往復とも一等洋室Bを予約。都市高速を降りて博多駅で駅弁を購入。博多港国際ターミナル前の駐車場に車を入れようと思ったら満車。ここは利用者は一日1,000円で使えるので当てにしてたのだ。

 困ってニューカメリアの職員に聞いたら、ほかにもっと安い駐車場が近くにあると小さな声で教えてくれた。ターミナルからは500m程。都市高速を潜ったらすぐだ。24時間500円だから、今回の日程だと、ぎりぎり4日と24時間以内で2000円で済む。今後も此処を利用することになるなぁ、職員さんに感謝。

 乗船して部屋に落ち着いたら免税のビールを買って昼食。弁当を食べ終わった頃に博多港を出港。五時間半の航海が始まった。ニューカメリアの往復の一等料金は二人で39,900円。ビートルの平日往復料金と大差ない。カードでキャリア分を支払うと、海外渡航保険が適用されるので、勿論カード払いです。

 数年前まではビートルで訪韓していたのだけど、気まぐれで関釜フェリーを利用して、さらにニューカメリアを利用するようになると、諫早を朝から出て昼前に乗船手続きを済ませて夕方には釜山港に到着。広い船内で散歩したり、他の夫婦連れの旅行者と知り合いになったり、のんびり出来るニューカメリアが気に入っています。

 今回の宿は、一昨年の年末に泊まったエリーゼモーテル。部屋は前回と違ってオンドル部屋を予約しました。ここはPCの置いてない部屋でもLANコンセントが有りますので、自分のPCを持っていけば使えます。特別な設定は不要。この宿の若い、ご主人が、なかなかの子煩悩で優しい人だから坂道がキツイ以外は気に入ってます。

エリーゼモーテルを中心とした地図へリンク

 いつもなら訪韓して最初の食事はサムゲタンなんですが、船中で見た鳥インフルエンザのニュースが気になったのか家内が珍しくサムゲタンが嫌だというのでチョッパルを食べにテジチョッパル通りへ向かう。

 有名店の漢陽チョッパルを通り越して、チャンチュンチョッパルへ向かう。ここが家庭的な雰囲気で好きなんです。昔よく通ったイルミーに似てるんですよね。今日は二人だけですから小の18,000Wを注文。

 お腹一杯で、PIFF通りで何時もなら大好物のホットックに手を出す家内も今夜はパス。そのまま歩いているとクルタレの実演販売をやってる。

 このお姉さんは材料や手順を日本語で丁寧な日本語で説明をしてくれるが日本語の会話が妙にオカシイ。手元を見るとハングルで日本語の説明が書いてある紙があった。

 私たちがカタカナで韓国語を書いているようなものだが、これが、なかなか良く出来ている。家内と違って私は、こんな上品な宮中菓子は趣味ではないがオンニの努力と母音を上手に入れたハングルの原稿を作った誰かさんに免じて試食もせずに5箱+サービス1箱を買ってしまった。(案外と美味しかった)

 さて翌日(05/02)は、ちょっと遠出の予定。朝から馴染みのチョムチンガンにシジミの定食を頂きに行く。ここは有名店だから、ちょっと検索でもすれば見つかる。ここのシジミ汁と鯖の煮付けを食べると元気が出る。

 さて朝食が済んだら霊鷲山通度寺(トンドサ)に行こう。地下鉄一号線の終点ノッポドンから隣接のバスターミナルに入って、高速市外バスの座席指定の窓口を過ぎて、座席指定じゃない市外バスの発券所に行く。「トンドサ カジ イーインブン チュセヨ」でOK。料金は一人2,000W。時刻表を見るとバスは早朝から概ね30分間隔に出る。

チョムチンガンのシジミ汁定食

 切符を買ったら階段を下りて34番の乗り場を目指す。ガイドブックや観光案内サイトを見るとシンピョン(トンドサ)行きと解説されているが、実際にはシンピョンの表示は小さく判り辛い。トンドサの文字のほうがはっきり表示されている。(乗り場の表示板には漢字表記も有る)

 高速を通って約20分強でシンピョン市外バスターミナルに到着。バスターミナルと言っても降車する場所は単なるバス停と思ったほうが間違いない。バス停そばにはタクシーが止まっていてワンメーターで山門まで行けるが、もちろん私たちは徒歩で向かう。ほんの10分弱で霊鷲山門に到着。参拝料が一人2,000W。

 車でなら、山門を入って左手へ橋を渡っていくが、徒歩なら川沿いに直進する。、途中二箇所有るうちの手前の茶店で一休み。

気持ちの良い川沿いの松林の参道

 解脱(霊鷲叢林)門の手前で、贔屓に乗った石塔を眺めて駐車場近くまでの約1kmを歩いた。車で来る地元の人やツアーの人は、この傍の駐車場まで直接乗りつける。

 今回、通度寺に来た目的は石造アーチ橋を見るため。その始めの橋である三星半月橋に到着。しばらく石橋を堪能してから先に進む。

三星半月橋

石造アーチ橋をもっと見たい人はこちらから

 寺の総門格である一柱門を潜る。地元の方たちは皆、合掌一礼をして通る。私たちも、それに習って入ると、ちょうど旧暦の灌仏会(潅仏会)4月8日の頃の為かカラフルな提灯が並んでいる。

 次は天王門。四天王が迎えてくれる。見慣れた四天王も、やはり韓国に来れば様子が違う。四天王に合掌して門を通る。

 梵鐘閣を見て、霊山殿を過ぎ不二門に至る。儒教ばかりの韓国かと感じていたのが、こんなに熱心な仏教徒が居ることが不思議なほど何処の宇堂でも信者が経を上げている。

 観音殿も大雄殿も信者であふれている。仏教徒であっても、こんなに熱心な信者ではない私は外から合掌一礼の上で信者の後ろから写真を撮らせてもらうだけ。

 大雄殿から九龍神池を廻って、仏舎利塔に向かう。石造物が好きな私は仏舎利塔の前の石門や上部の石鐘を是非とも写真に撮りたかったが、お祈りどころか、お百度を踏むように経を上げては仏舎利を廻る信者の前に出て写真を撮ることは、どうしても出来なかった。

 信者の人に遠慮が要らない石橋を楽しんでから聖寶博物館も見学させてもらう(2,000W)。大きな掛仏や曼荼羅、寶物を楽しんで来た時の参道を戻ると松林の木々にメネドールが点滴されたいる。

 韓国製の薬ではなく日本製の物が使ってあったようだが日本から樹医さんが来たのかな?改めて見ると松の古木は随分と傷んでいるものが有る。

 今回の夫婦の散歩の主目的のうち一つ目を楽しんで、シンピョン市外バスターミナル(ただのキオスクに見えますね)に一旦戻ってバスの時間を確かめ切符を買ってから食事に向かう。バス停近くの交差点の向うにあった店で、ナクチチョンゴルの昼食。お寺に参拝した後にしては、ちょっと生臭いかな?

 帰りも25分足らずでノッポドンのバスターミナルに到着。地下鉄で凡一洞の釜山鎮市場に家内の手芸雑貨を探しに行く。小物や雑貨は沢山有ったが家内の好みには合わなかったようで一駅歩いて佐川洞から南浦洞に戻る。

 一日歩いて廻って、お腹が空いた。なんか食べたい。家内に聞くとサンパが所望とのこと。国際市場の手前にあるジャバンコドゥンオが気になっていたので入ってみる。お隣のテーブルを見ると鯖の干物が旨そうだ。追加で注文する。ついでに伝統酒でも頼もうかと思ったが、周りの客は飲んでない。壁のメニューにも無い。言えば有るのかも知れないが無理に飲まなくても良いので健康的な夕食にしよう。

 サンパ6,000W*2人前+鯖の干物5,000W=17,000Wの夕食だ。そういえば今回のレートは100円=940Wと最近では好レート。道端にいるアジュマのレートは1,050Wだと聞いたが・・・・・・

アジュマの世話に成ったかどうかは秘密

 満腹の腹をさすりながらも、東京辺りでは人気だというドーナッツを夜食に買ってから家内の好きなウリセゲに向かう。なんにも要らないなんて良いながら、「この前のはどうでした?今日は・・なんて店の人から話し掛けられているうちに、しっかりTシャツを買っていた。

 宿に戻って食べたドーナッツは一口で不評。他人は美味しいと思っても私達の好みではなかった。

 三日目(05/03)、空腹で目が覚める。部屋に昨日のドーナッツは残っているが朝から食事に出る。話しながら歩いていると、アンコウは昔、私からアンキモを食べさせられた以外は食べたことがないという。(責められた様な?)

 そりゃいかん。朝からボリュームが有り過ぎるがアグチムを食べに行こう。テジチョッパリ通りの裏路地に入ってみると店の前で、ご主人がアンコウを捌いてる。ここなら旨そうだ。

 アジュマが洗面器一杯のモヤシを炒めて店の前で捌いたばかりのアンコウで料理してくれたアグチムは予想以上に旨かった。ご馳走様。

 今日は昼から家内と別行動、その前に重たい自宅用の土産を買いに農協スーパーに行く。買うものは毎回だいたい決まっている。

 ホットックの粉が3kg、チジミの粉が10kg、柚子茶が4kg、ソジュが2本。コチュジャンは正月買ったのが残っているので、伝統茶を少々に、その他もろもろ、締めて20kgが定番の自宅用の土産。これだけ買っても次の訪韓まで足り無い。

 朝食が重すぎて昼食が入らないので、昼食を摂らないまま家内は西面の免税店へ。私は今回の主目的の一つ朝鮮通信使祭りを見物。朝鮮通信使祭りでは諫早のんのこまつり連の写真を撮る為に走り回ってクタクタ。

2008朝鮮通信使祭り

 5時ごろ家内と合流。宿で昼間の汗を流してから6時から始まる「朝鮮通信使祭りの夕べ」に龍頭山公園へ上がってきた。諫早のんのこまつり連の舞台では、家内が客席の後ろで踊っていると、そのまた後ろで釜山の方が真似して踊っている。ちいさな日韓交流?

 公演を楽しんでいたら暗くなってきた。昼食を抜いているので空腹だ。だったら近いところでヘムルタンを食べよう。下の写真は左上から

1)鍋が火に架かった。2)具が煮えてきました。3)貝殻を外したり、大きな具を切り分けたりします。4)しっかり混ぜて食べ始め。

 その下の写真は左から、5)ご飯を貰って具とスープを入れて混ぜて食べる、旨い。6)様子を見てウドン玉を追加(サリ)します。7)食べつくしてしまった。8)ほんとなら残ったスープで焼き飯(コギパップ)を作って貰うのだが、今回はパス。写真は前回の写真です。我ながらよく食べると感心する始末。

 食べすぎで歩きたくない。夜の散歩は中止して伝統茶を飲みに行こう。アリラン通りを国際市場に向かって歩いて龍頭山公園のエレベーター前の次の辻を左折。右手のビルの三階に素花房のグリーンの看板が見える。大好きな柚子茶を飲んで、今日の別行動の話が弾む。

 一夜明けて今朝(05/04)は昨夜の食べ過ぎで家内は食欲が無い。しかたがないので一人で宿から下ったところでヘジャンクックを貰う。

 一人になると食事の楽しみは無くなってしまい、たいがいテジクッパ、ヘジャンクック、キンパブッ+ラミョンなんかになってしまう。

 宿に戻ってみると家内は食欲は無いものの元気は有るので、チェックアウトを済ませる。何時ものように荷物を宿に預かってもらって身軽に外出。

 散歩がてらチャガルチに向かう。市場を歩いていると元気が出るが食べるつもりが無いときには、食欲じゃなく昔の押し売りじみた刺身センターの思い出なんかが話題になる。

 嫌な思い出話は楽しくない。チャガルチから南浦洞に移動してスタバに入る。コーヒーを飲みながら街を歩いている人を肴に雑談をしているほうが楽しい。

 一時間もスタバで窓から路上観察をしていたら、家内もなんとか空腹感が出てきた。

 なに食べる?って聞いたらサムギョッサルと返事が返ってきた。やっぱりダイエットには遠いところに居る夫婦らしい。テジチョッパル通りの店を選ぶ。

 最初はサムギョッサルを二人前と野菜セットを貰って軽めにしようかと思っていたが、食べ始めると調子が出てテジカルビを追加してしまった。

 なんといっても今回も食べすぎだ。昼食後も積極的に街歩きをして、ちょっと入りにくい戦前の東洋拓殖株式会社釜山支店、現在の釜山近代歴史館まで見学してしまった。

 しっかり歩いたら足が疲れたので喫煙コーナーのあるホーリーズで一休み。コーヒーはスタバの方が好きなんだが今日は昼前にも行ってるし喫煙コーナーに惹かれてしまった。

 さて、夕方近くになってきた。釜山国際ターミナルの二階の食堂や船中レストランでの夕食は摂りたくないので、釜山最後の夕食を楽しもう。そうは言っても、さすがに焼肉を昼に食べているので選んだメニューはピピンパップ。

 ゆっくり食べて、宿で荷物を受け取ってターミナルに着いたのは午後6時過ぎ。発券の手続きを済ませて、ノンビリしてたら出国手続きが始まった。動き出した列の最後尾から付いていく。

 出国して家内が免税品を受け取って商品の確認をしている間に乗船が始まった。満席近い乗船率。いまさら慌てる必要も無い。待合室に人が少なくなってからノンビリ乗船する。

 3デッキのフロントでキーを貰って538号室へ入る。行きは524号で窓が有ったが帰国時は窓の無い内側の部屋。しかし内側の部屋の方が少しだけど広い。30cm程の違いで荷物を置いても邪魔にならない。どうせ夜だし内側の部屋もいいなぁ。

 デッキでタバコを吸ってたら9時を廻って下関行きの関釜フェリーが出て行く。ニューカメリアが離岸するのは10時過ぎだ。フロント脇の案内を見たら今夜のビデオ上映番組は「武士の一分」、見逃していたので早めに部屋に戻って飲みながら楽しんだ。

 ビデオを楽しんでいる間に雨が強く降り始め風も出てきた。時化で揺れるかなと思っていたが夜中に目が覚めたときも揺れはない。ぐっすり寝て目が覚めたら博多に着いていた。

 このサイトを見てくれる数少ない、お客様には相変わらずだなぁと思われるだろうが、相変わらずの夫婦の旅が出来るのが一番じゃないかなと思う此の頃。

【出発時のメモ】

 この写真は出発の時の博多港国際ターミナルの一階ロビー。立って私を見ているアジュマは私が荷物を預かるのを断ったら目付きが変わった。

アジュマ)今から釜山に行かれますか?

私)そうですよ。

アジュマ)お泊りは何処ですか?

私)・・・・・(またか・・・)

アジュマ)私は仕事で何度も行ったり来たりしているから税関が煩いので

話の途中で私)荷物は預かりませんよ。それにアナタこの便に乗らないでしょ。

アジュマ)お礼もしますから

話の途中で私)今まで何度も荷物を預かって問題に成った人を見てきています。何を言っても無駄ですよ。

 このアジュマ、向うからじっと見ている視線に気が付かないのか?何時までも私を見ている。嫌な目付きだ。時々、誘いを掛けられるが、こんな嫌な目付きで執拗に視線を向けるアジュマに有ったことがない。大概は断れば、すぐに離れていくものなのに。

 執拗な視線が嫌だったから写真を撮った。さすがに顔色を変えて向うに行ってしまった。

01/04/2009更新

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