旧正月明けに韓国二人旅

 家内が急に韓国に行きたいと言い出した。それもソウルに。ソウルには暫く行ってないから、久しぶりにネットでフリーツアーを予約したのだが。(1/30-02/1/2009)

■ネットで有名な熊本に店がある旅行代理店との事

 福岡空港発着で、往路が午前発、復路がソウル仁川を午後発、ホテルは明洞近くのスタンダードツインの条件でネット予約。翌日回答があって、3千円アップで往路の飛行機も取れたのでとのこと。OKを出したら、後で連絡が来て、ホテルがダブルしかないという。その上、料金もツインと同じだという。

 一旦請けたのだから、ツインを準備しろと言っても「有りません」の一点張り。じゃぁキャンセルだというと、航空券だけでも使ってくれと言って来たので、料金を聞いてOKした。

 またまた、連絡が来て、サーチャージと利用料の額が違っていたとのこと。さすがに頭にきたので、全て要らないと言ったら、キャンセル料が・・・と言い出す。

 勝手にしろっ!と言って電話を切った。

■キャンセルの後は

 ソウルに行く気がしなくなり、JRビートルに照会したら、往路30日0930博多発、復路2月1日1400プサン発が取れた。ホテルも押さえた。やっぱり船でプサンが似合っているのかな?私には。

 さて、当日は昨夜の宴会の酒も抜けて5時起床。博多に向かう。博多港国際ターミナルに来てみると、時化でKJ107便は定刻0930に出るが、戻ってくるかもしれないとの事。まぁ成る様にしかならないから、搭乗手続きを済ませて乗船。

 出港して博多港を出る辺りでUターンを始めた。エンジンに何か異物を吸い込んだとかで、除去するために帰港するとの事。作業は10分ほどで済んだが、結局30分遅れで再出港。どうなることやら。

 ビールを飲んでウトウトしていたら、11時ごろに波が高くて危険なので博多に帰るとアナウンスがある。1130頃には携帯電話の通話範囲に入ったので、カメリアに電話してみると、乗り換えを可能な限り受け入れるつもりとの事。

 船内でも、カメリアへの乗船希望者は名乗り出るように案内が有った。さっそく座席番号を告げて申し出た。この時は乗り換えの乗船手続きに便宜を図ってくれるのか期待していた。昔のビートルの欠航時の対応の良さを知っている者としては、共同運航のコビーも同様かと、浅はかにも期待した。

 博多港接岸時に韓国人を先にと乗務員が言うので、20分しか余裕が無いので、カメリア乗り換え希望者を先に下船させるのが妥当ではないかと申し入れると聞き入れてくれた。真っ先に下船してターミナルに入ると免税品の返品をしろという。このままカメリアに乗るから通過させろと言うが聞き入れない。しかたなく対応する。その次には、港湾使用料も返すという。これも時間の無駄だが仕方ない。そして入国手続き。

 カメリアの窓口に行くと、パスポートをコピーして、さっと手続きをしてくれたので、急いで出国手続きに向かおうとすると、ビートルの窓口から「燃料サーチャージを返金するから並べ」という。冗談じゃない。

 ばかばかしいので、「急ぐから帰国時でいい。駄目なら持て来い」と言うと名前を聞くので、名前だけ告げて出国する。家内のバックも下げて小走りでカメリアのに乗船。ほっとして荷物を降ろしていたら、当てにしていなかったサージャージの二人分2,000円を持って係員がやってきた。

 結局、コビーの船内で希望者の確認をしたのは、希望者が何人居るかを知らせた以上の事は何も無かった。昔のJRビートルの対応を知るものには寂しい限りだ。

 カメリアが出港して3時間もすると、けっこう時化始めた。うねりも大きい。波の高さは4mを超えている。これじゃジェットホイルは航行できない。カメリアの展望浴場の中も大揺れだ。

 釜山港には45分遅れで到着。やっぱりカメリアは頼りに成る。家内と二人で二万円をウォンに換えて(1万円/149,000W)宿に向かう。

 今回の宿は、南浦洞の安いフェニックスホテル。古さは隠せないが立地の良いホテル。アメニティはシャンプーのみ。インターネットの接続はLANのモジュラーとケーブルがセットされていて、そのまま使用できる。903号室では、無線LANも強いが、LANケーブルが使えるなら、それに越したことは無い。

 さて、空腹だ。なにか食べに行こう。サムギョッサルがいいなぁ。・・・・テジチョッパリ通りの焼肉屋で、軽く4人前を食した。ソジュも二本空けてご機嫌。

 腹ごなしに少し散歩して本日は就寝。時化に祟られて大移動を強いられた一日だった。過ぎてしまったことだがビートルとコビーの対応の格差を感じた日だった。

 まてよ?最近のJRビートルの対応は未確認だから、釜山・博多間のリーディングキャリアに成ってからは、案外JRビートルも、この程度の対応なのかもしれない。

■一夜明けて、1月31日 晴れ

 ぐっすり寝て、今朝は良い天気だ。チャガルチ市場に朝食を摂りに行こう。チャガルチ市場の新しいビルの3階にある、市場で働く皆さんが食べている食堂に向かう。

 3階は内装はしてあるものの、空っぽに近い。奥まった一室に食堂がある。最近セルフに変更になったマングム食堂。4000W/一人。韓国の普通の「お袋の味」といったところかな。

 朝食を済ませてから、ホテルに戻る途中も海産物が気になる。ヤズやサメがバケツから飛び出しそうだ。今夜辺りは海産物で一杯やるのも良いかも?

 一休みしてからは、家内のお供でロッテの免税店に向かう。家内に円高の恩恵を受けて狙いのバッグが有る様だ。8階の免税店に入って僅か10分程で品定め終了で購入決定。早い!

 購入後は地下のフードコートでフレッシュジュースを飲みながらも、免税品の伝票を見ながらニンマリしている。私には、この手の買い物はサッパリ判らない。

 西面まで来ているのだから、もう少し足を伸ばしてポモサ(梵魚寺)まで行ってみよう。地下鉄ポモサ駅の7番の出口を出ると。ポモサ入口。200mも坂を上ればバスターミナルがあり、ターミナルとポモサを結ぶ90番のバスがある。(料金は1000W)

 何かといえば秀吉が、清正が焼いたと云われる韓国の古刹だが、ここポモサも秀吉軍が焼いたと云われる寺。開基当時から残っているのは石塔だけだといわれる。

 お寺参りを済ませたら、やっぱり昼飯。近くを歩いて焼肉が食べれる店を見つけた。カルビを二人前に私はカルビタンを追加。けっこうボリュームのある昼食になった。

 生臭などと言う無かれ、お寺参りの後に肉を食べるのは普通のこと。

 満腹に成ったところで南浦洞に戻る。家内はお気に入りのウリセゲでTシャツや小物を購入。私は古本屋街に向かう。

 寶水洞と言っても馴染みが無いだろうが、国際市場の通りを上って、左手に入る一帯が古書を扱うことでは韓国有数の場所。日本人が持ち込んだような古書に出会えることもある楽しい場所だ。

 目的の本があって何度か歩いてみるが、探すもの以外の本を買ってしまう事も多い。

 この辺りには、古い日本家屋も残されていて普通に使われている。住宅の影に、あたりまえのような顔をして残された家屋を見つけると、古い知人に出会ったような気がする。

 今回は、気に入った本を見つけることは出来なかったが、古い町並みを歩いただけでも満足。家内と合流してから夕食に向かう。

 海鮮鍋を食べるつもりだが、馴染みの店ではなく、チャガルチ近くの店が良いと言うので、適当に探して見る。よさそうな店が有ったので、入る前に店員さんに家内の好物のタラの白子が入っているかと聞くと、大丈夫だというので入店。

 二人分で小を頼んだのだが、それでも多すぎた。サリも頼めない程だ。満腹の腹ごなしに土産を買いに農協ストアーに向かう。

 何時ものように持ち帰るための段ボール箱を組み立てて、それに入るだけの土産を買う。キャリーで持ち帰るには、この方が便利だからだ。なかには指差して笑う人もいるが、私はこれが合理的だと思う。

 お腹は一杯だが、夜中に小腹が空くといけないので、家内は小さめの栗の入ったパンを買い、私はスンデを持ち帰りにして貰っていく。

■早くも帰国の日、2月1日。

 食べることばかりだが、食いしん坊の私としては朝食も大切。馴染みのシジミ汁にするかと家内に聞くと、焼魚が食べたいという。またしてもチャガルチに行くことになった。フェニックスからだとチャガルチは目の前だからかな?

 旨そうな魚が並んでいる。家内はカレイ、私はサバを選ぶ。これで20000Wだから申し訳ないほど。脂が乗ったサバを楽しんだ。

 荷物はホテルに預けたまま、歩いていたが、久しぶりにスポーツマッサージに行こうと話しが纏まって、何度か世話になった釜山スポーツマッサージに向かう。

 昼まで一時間、ゆっくりとマッサージを受けて疲れも取れ、身体も軽くなったところでホテルに戻って荷物を受け取り、釜山港ターミナルに向かう。

 コビーの乗船手続きを済ませて、14時の出航に合わせて出国ゲートに向かうと、身なりの良い紳士から声を掛けられた。「私、JR九州の釜山支店の陳と申します・・・・」

 話を聞いてみると、出国時に放置してきた払い戻しの手続きをしてくれるために待っていてくれたようだ。その上、1400発のコビーを15分後のビートルに変更してよいならグリーン席を準備するという。

 払い戻しのカード手続きを済ませて、ビートルのチケットを受け取って出国する。副支店長の陳さんは最後まで見送ってくれた。

 共同運航とはいえ、コビーで無くてビートルのJR九州が対応してくれたことに、大昔の一日二便時代に入ったばかりの頃のビートルを思い出してしまった。

 免税品を受け取って家内はご機嫌。そしてビートルの快適なグリーン席のサービスを受けて帰国。普段なら乗らないグリーン席は確かに快適だった。

 気になったのは、同じような条件だった人たちで1400のコビーに、そのまま乗って行った人達と、私達夫婦の違いは何だったのだろうか?何組もの人達と搭乗手続きの時に遭ったのだか・・・・・・・

 なにはともあれ、次回はGWの訪韓になるだろう。その時はコビーは選択から外れるとして、ビートルを選ぶかカメリアの一等客室を選ぶか悩むことに成るだろう。

【メモ】

 以前、博多港の免税店でタバコが300円→200円。カメリアでは160円だと紹介したが、今回は販売機も免税コーナーも200円に成っていた。

 釜山港の免税店では、日本円で払えば、昨年通り160円だ。円高の影響か価格が微妙に動いているのがタバコの値段からも伺える。

02/02/2009更新

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