赤ちゃんを連れて釜山に行けば

 またしても今度の訪韓(プサン)はで準備をしたように、今回の旅行は生後5ヵ月になる乳児を連れて、釜山で休日を過ごすことになった。同行の娘と妻の妹は10年近く前に来たことはあるが久しぶりの訪韓。娘婿は始めての訪韓だ。今回は若夫婦の「子連れ旅」お試し版みたいなもので、大叔母も含めて3人のサポート付の実習かな?(04/28-05/01/2007)


(チャガルチの屋台で)

 全体としては、どこに行っても釜山の人たちは乳幼児に優しい。食事に行けば店のアジュマやオンニが抱いてあやしてくれる。どうかすると店の外まで連れ出して、まるで自分の孫みたいに見せて回っている。タワーホテルの支配人は深夜の給湯を頼んでも快く引き受けてくれるし、どこのお店でも離乳食に必要なお湯を準備してくれた。言葉が通じないときは身振りでもOKだし、近くの人が「チョンモギのだよ」と言ってくれる。若夫婦だけでは多少の大変さは有るだろうが、すくなくとも釜山の旅なら快適に過ごせそうだ。

 以前から感じてはいたのだが、韓国の人たちは過保護と思えるほど乳幼児に優しい。孫娘が足を出していると両親を咎めるようにスカートの裾を下げてくれる。なかにはスカートの裾を靴下の中に突っ込んでロンパスみたいにしてしまうアジュマも。周りを見れば孫娘より大きな子がロンパスどころかオクルミのようにされている。ベビーカーにはビニールのカーテンで防風している姿も珍しくない。お国柄の違いだろうが暑くないのかな?

 ベビー用品では、よだれかけをした子供がいない。多めに準備したつもりのよだれかけが足らずに国際市場で探してもオプソヨばかり、なんとか見つけはしたがハンドタオルなら幾らでも買えるのでクリップは必需品かな?もちろん娘もクリップは持っていたが、韓国らしいよだれかけがあったらと探したのだ。娘いわく「よだれかぶれでもさせたら怒られそう」と言い出すほど、乳幼児の世話には韓国の人々は気をつかうようだ。

 そうそう、今回は初訪韓と久ぶりのメンバーが主体だから、韓国らしい食事がしたいと娘からのリクエストだったので、夫婦にとっては定番の食事で通した。以下は食事紹介。

 釜山初日の夕食は焼肉。カルビクイ・プルコギチゲ・石焼ビビンパップだ。元山カルビに行くつもりが見つからない。近くの店で聞くと無くなった?とのこと、まぁ無理に探さなくてもいいので五六島カルビで落ち着く。翌朝は家内の好きなシジミ汁定食。シジミしるは上澄みを孫娘も試食?

 昼食はサンゲタン。釜山サムゲタンでは、食事中ほとんどの時間、孫娘をお店のアジュマが交代で遊んでくれていた。夕食はチョッパリ、最近流行のスープ掛みたいなのじゃなく、スタンダードなチョッパリを頂く。このときも右上の写真中央ではアジュマが孫娘と遊んでくれていた。

 夜食?は、チャガルチでコプチャンオ。苦手な人が出るかなと思ったが、案外平気で食べれたようだ。釜山3日目の朝食は娘婿の希望でアワビ粥。これも孫娘に試食させたがワタのスープは苦手か渋い顔で食べていた。

 昼食は、国際市場のクンチ(実家)でクンチ定食。イシモチが小さいが旨かった。この昼食、実は国際市場に来たときロケ部隊を見つけたので、しばらく待っていたが時間がもったいないので昼食に行ったのだが、ロケはキムタクの英雄の撮影だった。夕食は釜山港ターミナルのカルビクッパ。ちょっと寂しいかな?

 上の写真はニューカメリアの二等船室でくつろぐ孫娘。はじめに割り当てられた客室は混み合っていて周りの乗客に迷惑だからと、家内達が交渉してきて、親族だけの部屋に変えてもらったもの。連休中だというのに半分も乗客は居なかった。(家内たち姉妹の交渉力に感謝。そして脱帽)、右上は長崎自動車道の車中。孫娘は熟睡中。

 番外編は、自分たちのお土産をスーパーで購入中の家内たち姉妹。主婦魂はどこに行っても健在。そして屋台の一番人気はPIFF通りのホットック。これは全員のお気に入りで、いったい何個食べたことやら回数不明。最後には船中のオヤツにも買っていたようだ。

 結論。幼児を連れた旅は今までとは違った視点で楽しめた。子連れ旅は大変な面もあるが、案外快適で良いものかもしれない。訪韓初体験の娘婿も「年内にもう一回・・と言っていた位だから。

*メモ

■福岡の国際ターミナルの駐車場が、今回から乗船客は1日1,000円に割り引かれると思っていたら、5月1日からの措置だったので、慌てて妹の自宅の駐車場に車を入れた。失敗。

■今回の公定レートは10,000円=76,000Wと辛い。善し悪しは別にして市内のアジュマの交換レートは77,000Wと微妙。(この数年アジュマの交換が増えましたね)

■帰国時の持込種類は大人一人が076L*3本、今回は5名だったので5倍して焼酎のペットボトル1.8Lで割ると6.33となるので6本持ち込んだ。(一本3,090W)

■本文にも記載したが、ニューカメリアは乗船客が少なくても部屋の清掃を厭うのか乗客を詰め込むようだ。交渉の余地は有る。私は一等和室への変更を頼もうかと思ったが、家内たちはしっかりしている。

■私は行っていないが家内達によると釜山観光ホテル向かいの釜山スポーツマッサージは相変わらず対応が良い様だ。(30,000W/一人で楽しめた)

■アリラン通りは工事中だったが、半年もすればきれいな石畳の道路になるだろう。

■荷物の検査が甘い船旅だが、今回娘の荷物の中にあった離乳食のビンが引っかかって、釜山の入国時に引っかかった。帰国時の日本では柚子茶のビンやペットボトルが大量に入っていたが無事通関。もちろん調べられても困らないけど。

■タワーホテルの予約時に大人と幼児を各一名追加連絡をしていなかったが、オンドル部屋の為もあり大人二泊で20,000Wの追加で済んだ。(予定通り?)

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