長湯温泉のシンボルとも言える「ガニ湯」に浸かっていると川向こうにある紅葉館を眺める事になる。それでなんとなく川に面したほうが玄関だと思っていた。（04/02/2011）

　現在は旅館の二階にあたる芹川の裏側が玄関だそうだが、川に面した方は昔の玄関だそうだ。目の前の階段を上がって中二階とも言える位置にある内湯に案内された。

　泉質「炭酸泉では当館の温泉が一番きれいです」と書かれた案内板に湯への自信がうかがえる。私自身も遊離二酸化炭素が１１５０mg/kgとの事なので多少は期待しているのだ。

　シンプルな脱衣室で用意を済ませて浴室に入る。いかにも歴史を感じる湯船は黄土色ではない。たしかに湯の色はきれいだ。

　期待して浸かって見るが湯温が高い事も有ってか数値ほどには炭酸泉というほどには感じない。しかし炭酸臭は良いあんばいだ。湯口から注がれる水面には炭酸が跳ねている。

　なんでも別館はビジネス料金だとも聞くし、川向の正直屋は紅葉館の経営だとも聞く。一度泊まってみようかな？

大分県竹田市直入町長湯
旅館　紅葉館
０９７４-７５-２００３

【奥豊後温泉文化伝】