久住から杖立へ(阿蘇・竹田・小石原・秋月)

 結婚記念日旅行などと大げさなものではない。いつもの久住山荘と料理が楽しみな杖立温泉の宿を押さえて気ままな夫婦の散歩に出た。(05/25-27/2007)

白水ダム

【諫早〜雲仙〜有明フェリー〜菊池〜大観望〜やまなみ〜久住山荘】

 朝から雨の中出社して一仕事済ませて昼前に出発。今回はジムニーではなくて燃費の良い家内のEKワゴンを選んだ。有明フェリーに乗る前に雲仙市の吾妻の里で美人御膳の昼食。有明フェリーで長洲に渡り菊池を目指す。雨も上がってきた。途中メロンドームに立ち寄ってブルーベリーとオヤツを購入。菊池阿蘇スカイラインから大観望に寄ってみるが、生憎の曇り空と17時5分前の到着だったため手洗いだけ済ませて久住山荘に向かう。実はこの間、時間が掛かりすぎ何故かミルキィーロードに入り込んで20kmほどロスしちゃいました。車中で話ばかりしているとこうなります。

美人豆腐御膳B

 長者原ヘルスセンターで持ち込み用の冷酒を買って到着。「いらっしゃい、貸切同然よと迎えてもらうこの宿は、一般には公開されてない一泊二食2,500円足らずの保養施設。早速温泉に入ってゆっくりしていると食事タイム。家内とゆっくりと話しながら食事を取る。

 夕食の後、なんとなく点けたテレビで「いいちこ」のコマーシャルで綺麗な風景が流れていた。「明日はここにも行って見よう。  おやすみなさい。

久住山荘の玄関前で久住山荘の夕食

【久住山荘〜寒の地獄〜CHEZ_Tani〜大観望〜竹田〜白川ダム〜円形分水〜杖立温泉】

 朝から一時間ほど気持ちの良い散歩をして朝食。家内が珍しく二膳も食べていた。山荘のおばちゃんに最近の情報を聞いたら輪葉葉の猫のことと久重夢大吊橋の事を説明してくれた。「吊橋には朝一がいいよ。との事だったので一休みしてから出発。

 知人の多くは近くまでは行ったが駐車場が一杯で諦めた話ばかり聞いていたが、さすがにチケット売り出し前に到着すれば問題なく駐車できる。入場料500円。もっとも橋を往復して戻ってきたら駐車場は既に満杯。朝一のアドバイスをくれた久住山荘のおばちゃんに感謝。橋の袂にある九風堂で買った、やまなみヨーグルトが旨い。輪葉葉の猫は・・・・・・寄ってみたけど・・・・・・趣味じゃないのでパス。

 突然家内が「寒の地獄に行きたいと言い出した。もちろん瀬の本でケーキを食べて大観望に行く予定だったから通り道。寒の地獄に寄って見る。ここでも土曜日の午前中の為か、到着した時点では先客が一組居ただけ。500円也の入湯料を支払い温泉のほうに入った。温泉と言っても冷泉の浴槽と交互に入れる為、寒の地獄の雰囲気は十分味わえる。14度の冷泉に入ってから冷えた体で温泉に入ると皮膚がビリビリするような刺激が走る。極楽極楽。よっぽど気に入ったのか家内はなかなか上がってこない。聞けば気持ち良くて何度も交互に入っていたとの事。満足。

 やまなみハイウェイの瀬の本峠を越えて昨日場所を確認していたケーキ屋さん「CHEZ Tani」に立ち寄る。ここは家内が昨年夏に娘達と来たときに立ち寄って気に入ったケーキ屋さんだそうだ。ケーキバイキングも人気のようだが、中高年の私たちはケーキセットを頼んだ。せっかく天気も良いしテラスで頂く。旅先で気分が良いのか寒の地獄の冷泉を飲んだのがいいのか家内が私のケーキも半分ずつ手を出してくる。木苺のケーキが美味。二人で2,000円也。

 さて、今回の目的地の一つ大観望に改めて行って見よう。何回か通過はしているのだが大観望に来るのは今回が初めて。いつも観光ポイントを外してしまう夫婦としては良くあることだ。黄砂の為に霞んでいるのは残念だが雄大な眺めは満足。ラジコンのグライダーを飛ばせてる人が居たが、なかなか巧い。レストハウスに戻る途中、グライダーを抱えた人が二人上がってきたから、ここは風が良いのでラジコングライダーの名所なのかな?娘からクリームの乗ったプリンが有ると聞いていたが、ソーセージのセットをつまんで下山。一路竹田市に向かう。

グライダーが見えますか?

 懐かしい久住滑空場の看板を過ぎて道の駅竹田に立ち寄る。道の駅では特に欲しいものは無かったが観光案内のパンフレットを貰う。「いいちこ」のコマーシャルの白水ダムや円形分水も比較的近いようだ。その前に石橋好きの私としては市内の石橋をちょっとだけ探訪。市内の真ん中にある移築橋の宮瀬橋を訪ねて、ちょっと離れた山王橋に向かう。竹田市は石橋が多い町だから、そのうちゆっくり訪ねてみたいが何時も立ち寄り程度。友人の故郷だから「休みのときに連絡してくれれば案内するよと言われているのにね。

宮瀬橋山王橋

 ここからトップの写真の白川ダムに向かう。水が命の酒造関係のコマーシャルは、ついつい訪ねたくなる映像を流してくれるが、今回の白水ダムも期待大。白水ダムは案内版に恵まれて簡単にたどり着いた。ダムとは呼べない規模だそうだが、割り石で組まれたカーブが美しい。これは満足。次に目指した円形分水は、ほんとなら写真のトンネルの右側で、すぐにたどり着いたはずなんだが、勘違いをして通過してしまい、なんと往復20km以上のロス。今回は何故か道を間違える。案内看板の「水は農家の命・・の言葉に重みを感じた。この時点で既に16時前、ボツボツ時間は気になるが、もう一ヶ所、岩戸橋も見てみたい。

 ここまでで、走行距離が400kmを超えたので給油。スタンドの方に岩戸橋の場所を確認して向かう。県道の岩戸大橋の手前から旧道に下るとすぐ岩戸橋が見えてくる。下流側に掛かる水路橋と二重に見えるアーチが良い雰囲気を見せている。嘉永二(1,849)年架橋の歴史のある橋は柏原地区と岡藩の城下町である竹田をつなぐ要路。この時代の山中の橋としては幅も広く堂々としている。

岩戸橋岩戸橋の水路橋

 瀬の本から小国経由で今夜の宿、杖立温泉に向かう。今夜の宿は馴染みの葉隠館。駐車場に入れる前に鉄骨舞台でなにかやっていたので食後の腹ごなしがてらのぞいてみた。旅館街のご主人たちが伝統の芝居のリハーサル中だった。なんでも毎年5月の27・28日に温泉祭りの催しとして上演しているそうだ。リハーサルとはいえ真剣に稽古しているさまは、なかなか楽しめた。そのあと湯元の露天風呂に行ったのだが、カメラのバッテリーが上がってて写真無し。おやすみなさい。

楽しみな葉隠館の薬膳料理

【杖立温泉〜日田〜小石原〜秋月城址〜甘木IC〜高速〜諫早】

 料理に満足してぐっすり眠った朝は、美味しい飯田高原のご飯を頂いて一息ついたら、家内が「帰る前に足湯に入りたいと言い出した。温泉三昧の最後が足湯というのも我が家風かな?この杖立温泉の旅館案内所下の足湯は、なかなかの優れもの。いままで使ったことが無かったのが残念に思えるほど気持ち良い。

 昔、連休に小石原を回って宝泉寺温泉に行ったときに一泊二食で2万5千円(一人分)ほど取られたことなどを話しながら小石原に向かう。道の駅に着いたとき仕事の電話が入ったので、しばらく修理対応の手配などをしていたら、お向かいの共同展示場で器を物色している奥さん。

 国道500号から秋月に入る。私は秋月の眼鏡橋が好きで何度も訪れた秋月だが、家内とは来ていなかった。小さな城下町で良い所だよと話を聞くばかりだったので、今回は是非回ってみようとやってきた。疎水のある気持ちの良い町並みを眺めながら歩いていたが、お腹がやっぱり空いてきた。さっそく地鶏を食べてまた街歩き。

 街歩きをしながら目に止まった茶店で家内は葛切、私はラムネで休憩。秋月といえば肥前長崎の石工が架橋した「秋月の眼鏡橋」を見ないわけにはいかない。もっとも向かいのお店でカレーパンを買ってからの見物だったが。。。。。

 のんびりしてたら畑が気になってきた。ズッキーニは大丈夫か?育ちすぎてないかと思い立ち、長崎道に入ってからハンドルを握った家内は一休みもせずに諫早に。

 帰宅後に息子と二人で育ちすぎたズッキーニとキュウリを収穫。もちろん夕食の卓に上がったのは言うまでも無い。 走行距離600km強、二泊三日のささやかな夫婦の散歩の記録。

■今回お世話になったポイントのリンク集かな?

長崎県雲仙市吾妻町布江名762−1
0957-38-6553
まどころ畑 吾妻の里

熊本県菊池市七城町岡田306
0968-25-5757
七城町メロンドーム

大分県玖珠郡九重町田野1208
0973-73-3880
九重鳴子物産葛纒欄ー

大分県郡玖珠郡九重町飯田高原
0973-79-2124
寒の地獄温泉

大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本
0967-48-8077
CHEZ Tani シェ・タニ瀬の本高原店

熊本県阿蘇郡小国町大字下城3336
0967-48-0246
旅館 葉隠館

 

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