先日立寄ったときには、「本日は温泉掃除で休業中」の看板にガッカリして帰ったが、今日は大丈夫なようだ。良かった、あの湯船に浸かれる。（12/10/2010）

　湯の面倒を見ていた御主人に料金を渡して、「この前は掃除中で諦めたら夕方開けたそうじゃない」と話しかけたら、早めに作業が片付いたので別府の人を入れたと笑っている。

　まともな寿司屋がネタが悪ければ店を開けないように、湯屋も湯が悪ければ開けないのが当たり前と平然と言われる。この拘りには脱帽だ。

　早速、湯に尽かさせてもらう。湯気が立ち込める湯小屋に析出物のオブジェの様な湯船が待っていた。掛かり湯をして析出物の結晶に気を付けながら湯船に浸かる。

　ここの湯は別物というより、湯守が本業かと思える御主人の拘りが湯にも湯船にも表れていて、その手の中で遊ばせて貰っているようなものだ。温泉好きには堪えられない。

大分県竹田市直入町長湯３５３８−２
郷の湯旅館
０９７４−７５−２９１２

【九州温泉道　�ｂS５】　不定休