別府八湯 周辺 輪帰の宿天寿荘

 昭和の始めに郊外型の高級別荘地として開発された荘園地区。そこに佇む「輪帰の宿天寿荘」を訪ねた。(11/14/2009)

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 宿の中は、まるでギャラリーのようで、フロントに向かうまでに随分時間が掛かった。フロントで来意を告げて料金を支払い湯処に向かう廊下の脇の展示も素晴らしい。

 石板タイルも乾いていて一番湯のようだ。内湯の浴槽は42度を越えて少し熱め(別府では普通かな?)湯は新鮮な感じを受ける。

 ややツルヌル系の肌触りを楽しみながら浴室全体を見渡してみる。落ち着けるタイルの構成も良い。丸い鏡はちょっとクラシックな感じかな?

 さて、あったまったところで露天を見てみよう。こちらは温めで40度ほど。湯が止まっているのかと思って右手前の湯口のコックを確認しようと近づいたら足元は熱い湯が入っている。

 写真右手奥に見えている水中のパイプは循環の吸い込みかと思ったら、このパイプからも給湯されている。

 この露天も掛け流しだ。温度が低めなのと給湯量が少な目のため体感として新鮮さが感じられない。もっともアチチッ湯に慣らされた私の感覚で、家内などは、この湯を喜ぶだろう。

別府市南荘園町6組
輪帰の宿 天寿荘
0977−23−0131

営業時間 15:00 20:00 入湯料
(大人立寄り)
500円 泉質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム
炭酸水素塩泉
(低張性-弱アルカリ性-高温泉)

【別府八湯温泉道】 160 脱退

残念ながら廃業となりました。

六角温泉(緑ヶ丘中央温泉)の事など

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 案内看板に寄れば、昭和8年、泉都土地建物の前身である国武合名会社が観海寺・荘園一帯を公害型高級別荘地として開発し、荘園は緑ヶ丘・雲雀丘・百花村・鶯谷と4つのエリアに別れ、それぞれの中心付近に共同温泉を建設した。

 現在の南荘園町は当時の緑ヶ丘で同心六角形の放射状街路で構成され、その中心部に六角形の外観を持つ通称「六角温泉」が建設された。この共同温泉は地域の社交の場、娯楽の場であったそうだ。

 いまこの地にはモダンな新六角温泉がジモ専として建設されている。チャンスがあれば浸かって見たい。

02/29/2012更新

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