南阿蘇温泉郷 垂玉温泉 山口旅館

 この春一心行の桜見物の折に立ち寄った垂玉温泉山口旅館。それ以来「今度、南阿蘇に来るときは泊まろう」と家内が煩いほど。秋の紅葉シーズンの始めになって、やっと予約を取ることができた。(10/24/2009)

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 今回予約したのは山口旅館が設定したプランB(ウォシュレット付き)の部屋で食事は部屋食の標準コース、この宿では標準的なプラン。

 チェックインを済ませて荷を解いて一杯お茶を頂いたら、さっそく前回浸かれなかった宿泊者専用の滝見の湯に向かう。

 滝の湯には女性は湯浴み着で入浴するのだが、後で聞いてみると入浴写真を撮るために素っ裸で入浴中の女性を含めて10名近い混雑。(上の写真は翌早朝の写真)

 とても写真を撮れなくて三脚+一眼レフ持参の中年男性も諦めて入浴中だった。家内と10分ほど浸かって「かじかの湯」に向かう。

 かじかの湯は立ち寄り湯の時間が終わって無人。上の写真は男湯の全景。奥の檜湯が私のお気に入り。

 のんびり浸かって清水で喉を潤わせ、大浴場の天の湯に向かう。

 この大浴場は良い。やや白濁した湯は単純温泉?と思うほど、硫黄の香りも適度にして肌にも優しい。

 余りに気持ちが良くて木枠に頭を乗せて身体を伸ばしていたら、うとうとしてしまった。気が付いてみたら30分程も浸かっていたことになる。

 湯上りはメタケイ酸224.5kg/kgの実力か、何時まで経っても肌はしっとりしている。

 夕食までの時間に館内を散歩。館内は江戸時代からの宿だけあって歴史を感じる風情だが、江戸紋等を使いながらも配色など随所に若いセンスも見られてモダンな印象を受けた。

 部屋に戻って一息ついていると元気の良い客室係りのお姉さんが声を掛けてきた。お待ちかねの夕食の時間だ。先ずは食前酒のブルーベリーワインで乾杯。

前菜 鴨ロース三味焼き、塩煎りむかご お造り カンパチ、鯛、鱒の三点盛り
焼き物 山女の塩焼き 煮物 海老芋饅頭野菜あんかけ
台物 肥後牛のやわらか煮 蒸し物 地鶏と茸の茶碗蒸し
小鉢 柿と空芯菜の五穀豆乳白和え 替り鉢 肥後紫茄子のトマト風味みそ焼き
栗御飯 萩新丈と松茸の吸物 香の物 デザート 巨峰と梨のコンポート風

 ビールと冷酒を頂きながら、すっかり平らげて満足、まんぞく。「美味しい食事と良い温泉が有れば何も要らない」と呟いたら、家内から「それは贅沢よ」と笑われてしまった。

 食休みの後に、もう一度湯巡りをしたら、なんと9時前から寝入ってしまった。

 ぐっすり眠った翌朝は、早くから近くを散歩して、立ち寄りでは入れない「かじかの湯」の女湯に浸かる。露天の樽湯も良いが、内湯の石枠の湯が素晴らしい。深さも充分にあって湯治場の湯船のようだ。

 ゆっくりと朝湯を楽しんでから食事処に向かうと昨夜の客室係りのお姉さんが名前で呼んで「こちらですよ」と案内してくれる。こんな対応ができる旅館は少なくなった。さて朝食だ。

 御飯をお替りまでしてしまった。ごちそうさま。

 山を下る車の中で、「また泊まりに来たいね」と家内は大満足の山口旅館だった。

熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽2331
垂玉温泉 山口旅館
0967-67-0006

営業時間 11:00 15:00 入湯料
(大人立寄)
600円 泉質 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉
低張性弱酸性高温泉

九州温泉道 bU4】

01/10/2011更新

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