2月の連休に由布院から九重へ

 仕事がらみで週末は熊本。それなら連休は湯布院から九重に廻って骨休めだ。気になってた由布院の宿も泊まってみよう。九重では氷の祭典も始まる。(02/08-02/11/2008)

大好きな雪道で一休みするジムニー

 仕事を終えて家内をピックアップして出発。湯布院には何度も来たが、泊まりは湯坪の久住山荘ばかりで、一度も町内に泊まったことがない。今回は知人の紹介もあって「森のプチホテル北由布」さんに予約を入れた。実はこのホテル、ホームページを見ると各室にバスタブが有るのか、温泉が来てるのかも良くわからない。ちょっと不安は有ったが、知人が「安くても良いホテルだよ」というのでやってきたが、チェックインしてみるまではちょっと不安。

全9室の小さな宿は、由布院駅から徒歩1分以下 なかなかきれいな部屋はツインです。

 到着してみると、ホテルの裏手が駐車場に成っていて駐車もOK。感じの良い若奥さん?に迎えられて201号室で荷物を降ろす。部屋のユニットバスを見てから、一階に下りて温泉を見せてもらう。「家族風呂で入浴中の札を使ってください」とのこと。浴槽は広くは無いが、温泉地の家族風呂と考えれば、民宿規模のプチホテルとしては文句は無い。

ユニットバスでした。 広くは無いが良いお湯でした。

 宿に満足したら外出だ。「鳥居を右手に入ると由布岳が良く見えますよ」のアドバイスにしたがって、橋まで出てみる。天気に映えて由布岳がきれいだ。そうは言っても寒い。川沿いに湯ノ坪街道に出て店をのぞいて廻る。何時もの由布院の散策を楽しむが、周りから聞こえてくるのは「ニダニダ」と聞きなれた言葉。駐車場のバスを見てみると半分はハングル表示。団体の観光客の半分は韓国からのツアーのようだ。円が安いからなぁ。

雄大な由布岳を眺めて やっぱり湯ノ坪通りに

 馴染みのお店を廻って、金鱗湖にも寄って見る。なにやらメダカサイズの小魚が群れ泳いでいる。よくみるとカダヤシと言うよりグッピーみたいだ。金鱗湖は暖かいから繁殖するんだなぁ。そういえばテラピアを見たなんて未確認情報もあったっけ。

 そんな話をしながら民芸村まで戻って、山下清の原画展を楽しむ。テレビドラマの影響も有るが、夫婦は山下清のファン。作品の間に紹介されている日記も丹念に読む。写真撮影は禁止なのでストロボを切ってスナップだけを撮影。作品にストロボを焚くのは気が引けますからね。

 ちなみに美術館なんかでも、ストロボ無しでなら館内撮影や、場合によっては作品の撮影も気軽に応じてくれるってご存知ですか?

金鱗湖 山下清原画展

 さて、山下清の作品を楽しんでいたら、陽もたっぷりとくれてきた。今夜の晩餐を求めて駅近くに向かう。目に留まったのは「あぐら」さん。良さそうな感じで入ってみたら、おじさんが一人で接客に調理をしている。後から来た若い女の子二人への接客と、我が夫婦への接客には差が有るような?

 そんな風に思っていたところへ感じの良いお姉さんが登場。気を取り直して酒を頼むと、地元大分玖珠の地酒、八鹿の冷酒が登場。美味い。「早くできるツマミは?と尋ねると「地鶏の刺身との答え。これも臭みが無くて絶品。追いかけて出てきた地鶏鍋も甘い醤油味が利いて美味い。さっきまでの不機嫌が何処に行ったのか舌鼓を打つ。冷酒も追加して気分良く宿に向かう。

地鶏の刺身 地鶏鍋

 宿に戻って、ゆっくりと温泉を楽しんで就寝。美味しい酒で気持ちよく目覚めたら雪が降っている。「やったー!!雪大好き人間の私は一発で飛び起きた。朝食を8時に頼んだのが悔やまれる。早く遊びに行きたい。待ちきれなくて朝風呂で時間をつぶす。8時になった。お楽しみの北由布さんの朝食は品数も多くて美味しい。なるほど旅好きの知人が勧める訳だ。

北由布さんの朝食
森のプチホテル北由布さん。これで朝食付き5,000円です。

 たっぷりの朝食を頂いて、雪が舞う中を散策。民芸村でハンカチやイアリングを買って、湯ノ坪街道で気になったパン屋さん、「まきのや」で評判のパンを求める。パンをぶら下げて、ぶらぶらと昼まで駐車をお願いしてた北由布さんに向かっていると惣菜の「ふく屋」さんが目に留まる。普段なら唐揚だけど湯布院なら鳥天です。家内の好物の手羽先も勿論追加。

まきのや 惣菜のふく屋さんは、家内のチョイス

 車を受け取ってから、いままで見逃していた興禅寺に向かう。ここは曹洞宗の古刹。恩讐の彼方、青の洞門で有名な禅海和尚が得度した寺としても有名。お賽銭を上げて旅の無事を祈願。

興禅寺 お弓・禅海の像

 さて、今回の旅の主目的である氷の祭典の会場に向かうべく県道11号やまなみハイウェイを南下。途中、昼を廻ってきたので、お気に入りの「農村レストランべべんこ」に立ち寄る。これまた、お気に入りの豊後牛の牛肉丼とカレーを頂く。やわらかい豊後牛を美味しく頂いて、更に南下してたらガソリンが心配、飯田のJAスタンドで給油したら160円強/L。九重高原とはいえ高いなぁ・・・・・

牛肉丼 豊後牛カレー

 スタンドでカードが使えず現金で支払って、今年で20回目を迎える九重氷の祭典の会場に向かう。無料の駐車場に入れてから、受付で入場料500円を払ってステッカーを貼ってもらう。これがあれば再入場可能。明日も良いのかなとおもったら、日替わりで色が違うとのこと。今日が初日だが、まだ製作途中の氷像もある。

猫バスに乗ってるのは? 自衛隊さんが作った

 会場で見学しながらの雪遊びは楽しいが体が凍る。暖かい飲み物を飲んでも、すぐに寒くなる。あまりの寒さに負けてチェックインには多少早すぎるが湯坪の久住山荘に向かう。

馴染みの久住山荘も雪の中

 顔なじみの奥さんが、「お風呂をどうぞと言ってくれたので荷物を解いて温泉を頂く。冬は温泉が一番だ。今日は急な予約だったので、二段ベットの狭い部屋しか空いてない。なぁに構いはしない。毎シーズン通っている我が家の別荘みたいなものだ。

 別荘の管理が大変だから、管理人を雇って維持費を出すために皆に利用してもらっていると公言している位だ。もっとも同じ事を何人が言ってることやら。(本当なら良いのですが、貧乏サラリーマンには無理ですね)

源泉掛け流し24時間入浴可 部屋で寛ぐ。

 のんびりしてたら3時になった。もう少し雪遊びもしたいので瀬の本峠に向かう。路面凍結。ずるずる滑って立ち往生している乗用車を尻目に、ジムニーは元気に登っていく。

 雪道の運転は若い頃から好きなんだけど、滑ってコントロールを失った対向車や後続車に突っ込まれるのが恐ろしい。怪しい後続車が近づいてきたら、さっさと道を譲ってしまう。対向車が来たときも様子のおかしい車のときは安全な場所で離合する。何時もの通りの運転で峠の向こうのケーキのお店シェ・タニに到着。

凍結してます。 家内のお気に入り。さっさと行ってしまう

 若い人たちは、ケーキバイキングを楽しむようだが、我々はケーキセットで充分満足。薪ストーブが焚かれた店内は暖かい。もっと寒くなると床暖房も入るが、二重ガラスが効いているのか、薪ストーブと僅かな補助暖房だけで充分な暖かさ。そのせいで私の飲み物はアイスコーヒーとなった。

好きなケーキ二個と飲み物で1,000円です 薪ストーブ

 晩酌のツマミを三愛レストハウスで仕入れ、昨夜飲んだ八鹿の冷酒を探すが見当たらない。ほかのにしようかとも思ったが、やはり気になる。宿に戻る途中、遠回りして夢大吊橋近くのストアーで求めることが出来た。

 宿に戻って、部屋でノンビリしていると夕食の時間。夕食後は、また風呂に浸かって、ノンビリ本を読んだり、家内と晩酌をしながらの一時を過ごす。

久住山荘の夕食 久住山荘の朝食

 朝食もしっかりとって、九重を後にする。晴れてることもあるが少し下るだけで雪は無くなった。SAで停まっていると、隣の車の女性が、驚いたような顔をしてジムニーを見ている。下回りに雪をいっぱい着けた車に驚いているようだ。

 この後は、出発前からの計画通りに久留米の石橋美術館に立ち寄る。海の幸・天平の面影などを楽しんで別館に廻るとトンボの蒔絵に見とれてしまう。

石橋美術館 庭園内のカササギ

 敷地内の庭園では梅や椿が咲き、暖かな日差しの中で皆さん思い思いに楽しんでいるようだ。倉敷にしろ久留米にしろ、地元で財を成した地名士が、多くのコレクションを公開する美術館は素晴らしい。

 建物ばかりが立派な地方都市の公設の美術館と違って潤いがある。美術館の環境も含めて地元の方が羨ましい。

由布市湯布院町川北2-11
森のプチホテル北由布
TEL 0977−84−5050

由布市湯布院町川上3056-26
 お食事処 あぐら
TEL 0977−84−3494

由布市湯布院町川上2939-6
お惣菜のふく屋
TEL 0977−84−3410

大分県玖珠郡九重町田野2407-1
農村レストランべべんこ
TEL 0973−79−3110

大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本
シェ・タニ 瀬の本高原店
TEL 0967−48−8077

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