九州八十八湯巡り〜九州温泉道〜めざせ泉人 入門編 |
||||||||||||||||
九州温泉道では、最初の八湯で見習い、16湯で二つの県に亘って入湯していれば九州温泉道入門となる。そして別府のプラ8で認定を受ければストラップホルダーが貰えるのだ。
鹿児島の霧島温泉、湯之谷山荘を後にして、鹿児島在住の同期の友人と合流。友人のチッケトで霧島ホテルの湯に浸かろうという魂胆。ホテルのだだっ広い体育館の様な大浴場。 寝湯に浸かってカメラを弄っていたら、目の前の看板に「この先は男性侵入禁止」の案内板。改めて大浴場を見渡せば混浴であった。慌ててカメラをロッカーに戻した。大失敗。 湯から上がって、龍馬の新婚旅行で有名な塩浸温泉に立寄る。ここで龍馬が浸かったという湯船を眺めると湯之花が膜をなした湯が見える。 浸かって見たい誘惑に駆られるが、観光客で賑わう中、それは余りに無謀な行為。敷地の外れにある温泉で誘惑を押さえる事にした。 湯上りに友人と両棒餅を分け合って塩浸温泉を出発。これが本日の昼食とは、少々淋しい気もするが、乏しい小遣いでの温泉通いではいたし方の無いところ。 朝から妙見温泉を出て反時計回りに廻ってきて、妙見温泉の入口にある日の出温泉きのこの湯に到着。両棒餅を食べずに、ここで昼食を摂れば良かった。 昼食の後悔は有ったが湯に浸かれば、ここの湯も素晴らしい。教えてくれなかった友人への食い物の恨みも消えた。
友人に案内されて昨夜の宿の川向にある妙見石原荘に立寄る。別府八湯温泉道の名人でも有る友人は、なんのコネか判らないが此処でも無料券の様なものを出している。 豪華な内湯を楽しんで友人は帰宅。私は露天で暫し景色と椋の実を食べに集まる鳥達を見ながらマッタリと過ごす。ここに家内を連れてきたら喜ぶだろうなぁ・・・・ いつまでも浸かっていたいが先を急がなくてはならない。川沿いに下って味の宿どさんこに立寄る。ここの御主人は湯が自慢で湯印帳を見せると嬉しそうに湯の自慢話をしてくれた。 宿の主が自慢するだけ有って、しっかりとした浴感の湯。ここも家内と泊まりたい湯宿リストに計上しよう。
良い湯ばかりが続くので昨日同様に行程は遅れるばかり。まぁ楽しいのだから仕方が無い。一気に霧島山系を下って岩戸温泉に向かう。 地元の方たちがノンビリ楽しんでいる。九州温泉道の事や長崎から来た事を尋ねられる。こんな時間が良いなぁ。 熊本市内に走って城山の長寿泉に来たが駐車場が無い。観光客用のスペースやバスの駐車場に入湯者の車が溢れている。やっと車を停めて入湯する。湯は気に入ったのだが入湯者のマナーたるや。。。早々に退散。城山観光ホテルに立ち寄るのを失念してしまった。
今夜は出水市の友人の手配で某所に宿泊場所を確保して有るので、大黒温泉に向かう。 着いた時は夕刻の仕事上がりの時間帯。仕事帰りに湯を浴びる御仁が多い。こんな生活に密着した湯が心地よい。 真っ暗になった路を市比野温泉に走る。土地勘が無いため何度か迷って到着してみると、町には祭り提灯が下がっている。なんの祭りかと聞くと、市比野温泉よさこい祭りとのこと。
もう暫くすると祭の参加者の団体さんが食事に来るそうなので早々に湯を頂く。コックを捻ると盛大に湯が注がれる。蒸気で写真が撮れない。失敗だ。 湯から上がって女将さんから、明治時時代から手入れはされているものの基本的には変わっていない木造三階建ての建物を見せていただいて、裏手にある瀧の事や今は枯れてしまった「おがたまの木」の話を伺う。 そうそう話といえば、良い温泉地には必ず訪れる与謝野鉄幹・晶子夫妻も昭和4年7月30日に宿泊した事もあるそうだ。 これで16湯。九州温泉道では「入門」を許された事になる。(ちなみに入門の認定は第1号)
【初級編に続く】 12/09/2010更新 12/08/2010更新 |