熊野神社の百手祭り(破篭井町)

 熊野神社の祭礼、百手祭りに行ってきました。今年の運勢はどうなりますか?(02/01/2002)


猿田彦面のご加護と祓い

 2月1日14:00から、毎年行われている。午前中に神籬をもうけ、お供えも、準備は全て整っている。

 座元といわれる、神事のまとめ役の段取りは、ことしも旨く行っているようだ。さすがは、800年の伝統行事と感心させられる。

・祓い、降神の議

 厄年、歳祝いの氏子と、座元がそろい、祓いの祝詞から、神事が始る。今年満で八十八を迎える、藤本宮司の、凛とした祝詞が、境内に広がっていく。

・座元(宿元)選び

 次回の座元を選ぶのは、御幣籤で行う。今年は、松尾タダシさんが選ばれ、神籬の中に入る。

・玉串の議

 座元、来年の座元、町内役員、市の支所長と続き、厄年、歳祝いの方たちが、順次、玉串を上げていく。

 玉串のあとは、お供えを下げ、神籬の中を広げる。

・生弓矢の議

 的射は、樛(きゅう)の木の弓に、細い女竹の矢を番え、神歌「神代より力まさしきみことにて雲井に近き桃の木の里」と歌いあげて、「エーイ」と、気合を発して初矢を射る。

 一年の吉凶を占うのに、12本の矢を放つが、今年は11本の矢が正鵠を射抜いた。的の裏に張った鬼の半紙は、初矢で見事に射飛ばされた。

 矢を射終えた際、「野林(神社の地名)の熊野の神の恵みにて破篭井の里の栄え守らん」と神歌を詠う。

・今年の御宣託

 「困難な一年である、一人一人が心を合わせて、努力しなければならない」との、御宣託であった。熊野の大神は、人々の努力を願い、11本の矢を通させたが、二本目の矢だけは、右に逸れたので、来月は、大神の願い叶わず、難しい月となる。(旧暦二月)

・追なの議(豆まき)

 宮司の「鬼は外、福は内」の掛け声で、豆まきが始る。

・猿田彦(天狗)面の祓い

 この面で、お祓いを受けると、今年一年、無病息災間違いなし!

・御札配布

 熊野神社のお札が配られます。氏子の皆さんが、挙って、お札を受けています。社務所がありませんので、この時だけが、お札を受けるときがありません。

・直会(なおらい)

 お下げ渡しの、お神酒が、青竹で暖められます。練物や赤飯が配られます。神と氏子が、一緒に食事をする、この時間は、皆楽しそうです。

 宮司様だって、氏子の皆さんと、一杯頂いても・・・・・・・


こりゃぁ、、旨い!!

<メモ>

 一般に、百手祭りと呼ばれていますが、藤本宮司の祝詞では、「桃の木の里〜」とあり、宮司の書かれた、由来書きにも、「桃手祭り」と記載されています。

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