温泉を訪ねて一人旅(熊本・大分)

 野暮用もあるが、週末に温泉を訪ねて一人旅。先ずは山鹿の平山温泉から始まる。(02/27〜28/2009)

岳湯温泉 お宿 清涼荘

 南関インターから、平山温泉を目指す。ここには旧街道に架かる石橋が残っているという。平山に入ったところで小さな小原眼鏡橋を覗き込んで(上部をコンクリートで拡張されて見えない。長靴を積んでいなかったことを後悔した)から、平山温泉の中心街を目指す。

 平山橋の脇には平山温泉センターが鄙びた様子を見せている。まだ時間が有るので上流の奥山鹿温泉旅館に立ち寄る。平山温泉には近代的な善屋さんの様な宿から鄙びた宿まで揃いながらも、懐かしい湯治場の雰囲気を残している。これなら最近人気が出ているのも頷ける。(500円)

平山温泉の小原眼鏡橋 平山温泉の平山橋

 ついでに昔懐かしい「すやま旅館」にも立ち寄って、湯山橋を眺める。ここも鄙びた良い温泉宿だ。さてさて泗水に向かわなくては。(200円)

 泗水に向かう途中植木で荒木観光ホテルの看板が目に付く。ホテルの大浴場は好みでは無かったが、ここは露天が良い。ホテル自体のありようは温泉センターと変わりない、一世代上の人達の団体が昼間から宴会をやっている。(300円)

荒木温泉センターの西郷どんの湯

 寄り道しながら待ち合わせの泗水に着いた。熊本不二コンクリート工業で野暮用を済ませて、ここの不二の湯を久しぶりにのぞいて見たら、なんと不二の湯が建て変わって立派な立ち寄り湯になっている。

 昔の工場内の掘っ立て小屋(失礼)みたいな建物を期待していたのに、ガッカリ。ここに来る楽しみが無くなった。仕方ない、次の待ち合わせの泗水孔子公園まで行こう。

新しくなった不二の湯 泗水孔子公園の合格橋
  Mapion

 孔子公園では学術調査が行われているようで足場ばかりが目立つ。まぁ合格橋に会えたから良しとしよう。ほんとうなら孔子温泉にも寄りたいが、泗水のシンボルであるレンガ造の煙突を見ただけで菊池に向かう。

製糸工業全盛時代のレンガ煙突 孔子温泉

 野暮用を済ませてたら夕方に成った。小国に向かおう。本当なら菊池に泊まって今夜集計した資料に問題があれば再打ち合わせをしなければいけないのだが、ネット社会のお陰で早朝に資料チェックを済ませて必要があれば菊池に逆戻りすれば良い。小国の更に山奥でもネットが使える。便利になったものだ。

 夕食に白地商店の蒸鶏定食を頂いて、ついでに共同露天風呂も頂戴する。いやぁ良い湯だ。

蒸鶏定食 1,100円 貸切露天 200円

 今夜の宿は岳湯温泉の清涼荘だ。宿のことはリンクから見てもらえば良いとして、この岳湯温泉は湯量豊富で今でも家々では温泉を活用した蒸小屋や湯小屋を使っている。

 大げさでなく、湯煙で道路が見えなくなるほどだ。

岳湯温泉の湯煙

 早朝にデータチェックを済ませる。なにも問題は無い。OKのメールを入れたら本日は休み。さっそく朝湯だ!露天風呂だ。(素泊まり4,300円)

 今回は予定が判らなかったので素泊まりで予約をしたので、朝食は昨日、小国の道の駅で求めた、こんにゃく寿司。見た目は寂しいが山葵が利いて旨い。

朝湯の露天は最高 こんにゃく寿司
  6個300円

 岳湯温泉で朝を迎えたなら、前を素通りばかりで寄る機会が無い川底温泉の蛍川荘に寄って見よう。営業時間を過ぎているのに玄関が開いていない。

 暫くすると、中から女主人が出てきて玄関を開けてくれる。以前は何時来ても常連さんが何人も居たのに、下流に出来た立ち寄り施設の影響で入浴客が減ったのかな?(500円)

 菅原道真公ゆかりの湯に使った後は、菅原天満宮に敬意を表して参拝。昔はこの社から使者が大宰府に行かなければ大宰府天満宮の祭りが出来なかったというほどの権威があったと云う。

菅原天満宮の額束 川底の滝

 なるほど鳥居の額束には菅聖廟と彫られている。いやいや聖廟と掲げるとはすごい。川底の滝を眺めて暫し休憩。昼食に何処に行こうかと迷いながら宝泉寺温泉の街中を通っていたら、石櫃の湯が貸切湯になっている。

 昔は混浴の共同浴場で、通りがかりの者には入りにくい湯だったが、貸切で浸かれるなら利用したい。

 ある意味で宝泉寺温泉を代表する湯に浸かって頭を空っぽにする。良いなぁ温泉は・・・・(1,000円)

 頭を空っぽにしていたら、天ヶ瀬温泉のサバ寿司が食べたくなった。こんにゃく寿司も土産に良い。天ヶ瀬に行こう。210号線を走って北山田駅近くの三日月の滝で小休憩。醍醐天皇の孫姫である小松女院の悲恋の伝説がある神社に参拝して滝を眺める。

Mapion

 この三日月の滝にも温泉が有るようだが、天ヶ瀬温泉に行かなくては。頭の中には「サバ寿司」と「こんにゃく寿司」が舞っている。

 一番列車に立ち寄って、昼食用のサバ寿司と土産の「こんにゃく寿司」を頂く。ついでに露天の薬師湯に浸かる。これは天国だ。(100円)

一番列車

 天ヶ瀬温泉を楽しんでから、杖立に向かう為に県道に入る。本来なら国道を走るのだが、途中にある評判が良いと小耳に挟んだ塚田の温泉センターに向かう為だ。

 到着した塚田温泉センターは、13時からの営業開始。しかたなくココでサバ寿司を頂いて杖立温泉に向かう。

 杖立温泉では薬師湯に入るつもりだったのだが、薬師湯の入口は閉まっていた。残念。観光客に案内をしているのを眺めながら、さて、どうするかと考える。

 背戸屋を歩きながら、二週間前に家内と来たときに閉店したのではと気になった大自然さんに寄ってみた。なかなか立派な入浴施設だが、営業時間一時間以上を過ぎているのに誰も入浴客が居ないのだろう、温泉の有る一階は真っ暗だった。(800円)

 杖立温泉を後にして、日田から筑後川温泉に向かうが、入りたいと思う湯は見当たらず、道の駅うきはに立ち寄った。旧浮羽郡吉井町は私の父の故里。ここで最後の土産を求めて原鶴温泉に向かう。

 久しぶりに来た原鶴温泉は駐車がしにくく、そのまま朝倉から高速に乗って諫早を目指す。野暮用を抱えながらの温泉巡りの一人旅。たまには、こんな旅も良いだろう。

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