年末年始に韓国一人旅(四日目)
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 今度の年末年始は、家内とスケジュールが合わなかったので恒例の訪韓を中止しようかと思っていたが、家内が折角の休みだから行ってきなさいと言ってくれた。10年ぶりの韓国一人旅だ。(12/28-01/3/2009)

 今朝は普段通りに目が覚めた。6時起床、7時過ぎには宿を出るつもりで身支度を整える。宿のアジュマが、まだ寝ているのでキーを受付に置いて、まだ暗い中を外に出てコンビニでコークとサンドを買う。

 さて、晋州行きのバスは有るかな?無ければ全州まで行くまでだ。

【12/31/2008】

 バスターミナルで行き先案内を見ていくと、4番に晋州(チンジュ)と書いてある。ならばと窓口で切符を買って発車時刻を聞くと7時56分だという。良かった、一安心。

 バスが到着して運転手に再確認して運行時間を聞いたら2時間10分の予定だという。

 バスの切符を改めて見たら、反転文字で一般と書いてある。定刻に発車したバスが郊外に出ると車窓は昨日の雪が残っている。これでバスの窓ガラスが汚れて無ければ良かったのにと勝手なことを思う。

 バスは智異山を迂回して時計廻りに進む。途中で降りる人達は、皆、登山姿。御来光を見に行くのかな?

 幾つもの小さなバスターミナルを通過していくうちに、運転手さんがタバコ休憩するときに手招きしてくれた。出発前にタバコを吸いながら少し話をしたからだろう。

 タバコを吸いながら、何処から来た・何時までいる・なぜ一人旅かと聞いてくる。写真を撮らせてくれと頼むと。「アガシの写真の方が良くないか?と笑った顔が、なかなか良い顔だ。

 10時8分、定刻通りに到着。下車するときに運転手さんは、喫煙場所を指差して笑顔で送ってくれた。

 バスターミナルで、コインロッカーを探すが見つからない。幾らなんでも今からモーテルに寄るのは早すぎる。パソコンと変圧器の入ったバッグを肩に晋州城に向かう。

 ここは、一度は来たかった場所のひとつ。石橋見物ばかりの前半と違って、別の意味で楽しみだ。まさか倭奴と言って追いかけられたりはしないだろう。

 入園料を払って、お目当ての韓国の慶尚道で一番美しいと言われる?楼閣チョソンヌに休憩がてら上がってみる。南江の流れを楽しんで一息ついていたら、眼下にカップルが歩いている。

 あれが、小西軍の祝宴が開かれていたときに、一将を抱きとめて、そのまま将と共に身を投げたという妓生の論介の話で有名な義岩か。

 論介とはどんな美人かと期待して、義妓祠をのぞいて見たら、どこかで会った様な気の強そうな絵姿が掛けてある。

 この女性が誰に似ているかは、怖くてとても言えない。怖い話はさておいて、晋州まで来たのだから、イルボンサラムの末裔として、殉義檀に祈りを捧げよう。

 忠武公金時敏将軍に挨拶してから晋州城を城壁に沿って廻ってみる。何箇所も置いてある朝鮮中世のミサイルはレプリカのせいか、あまり迫力が無い。

 晋州城内には国立博物館もある。日本人から見れば過去の侵略の記録を見せられるようで、あまり気分の良い物では無いだろうとも思ったが、展示を見る限りでは、淡々と史実を並べているだけで、ある意味、好感が持てた。

 二時間以上も晋州城を楽しんだ。そろそろ宿を決めよう。バッグを提げたままの町歩きは楽しくない。晋州城の近くにも幾らでもモーテルは有ったが、後の事を考えたらバスターミナルの近くが良い。そこまで我慢して担いで行こう。

 今夜は、大晦日だ。今日ぐらいは日本のBSが見れる宿を取りたい。「イルボナBSポヨチョウースムムニカ?」なんて、怪しい問い合わせに答えてくれたモーテルに決めた。

 もう昼時を随分過ぎている。腹の虫が「なにか食わせろ」と煩く泣くので、中央シジャンに行ってみる。市場近くには何か食べさせる店が有るだろう。

 市場を通り過ぎた所に四半世紀もタイムスリップしたような食堂が有った。表からは営業しているのかも判らない。

天鳳食堂

 中をのぞいて見ると、ハラポジと孫が食事をしていた。なかなか感じlが良い。ここで昼食にしよう。ピピンパップを頼む。ここは晋州。当たり前のようにユッケピピンパップが出てくる。

 コチュジャンの向こう側にユッケが見えるかな?しかり混ぜ合わせて美味しくいただく。

 お腹が収まったところに、職場から電話が来た。おいおい、俺は韓国だぜと思いながらも電話に出ると、年越しに飲まないかの誘い。

 「今から間に合いませんよ」と言って納得してもらう。年越しぐらい家族と過ごせよと思ったら、何のことは無い、自分は一人で韓国にいる。

 歩きつかれて、宿でウトウトしてたら暗くなっていた。旅の途中に無理をして体調を崩してはつまらない。ゆっくり身体を休めてから、夕暮れの散歩。お腹を空かせてなくてはね。

 晋州城は年越しのイベントの準備が進んでいる。年越しに見に来る元気は無いので、この近くに多い長魚(うなぎ)屋さんで夕食にしよう。

 元祖何とかなんて店も有るが、何時ものように呼び込みのアジュマが元気な店に入る。店に上がってウナギを頼んだら、早口のアジュマの言葉の意味が判らずにいたら「一人前にしますか」と向こうの席の女性のお客さんから声が掛かる。なるほど判った。「イルインプンチュセヨ」と頼んでいたら、今度は彼女の相席の男性から「日本の方ですか?と聞かれた。

 今回の訪韓で初めて日本人から声を掛けられた。さすがは30万都市の晋州だ。女性は地元の方のようだった。(まじめな日本語学生のようです。念のため)

 さてさて、晋州名物のウナギが出てきた。普段、韓国料理を食べるときは、カルビクイもチョッパリも、韓国のリョリで日本の料理と比べることは無く、別物と考えて美味しく頂いている。

 しかし、ウナギとなると、そうもいかない。ただの魚リョリだと思えば旨いのだが、ウナギが名物の諫早人としては、ふっくらとしていないウナギは、ちょっと寂しい。

 これは、鰻の蒲焼ではないと、言い聞かせながら美味しく頂いた。(変な言い回し)

 飲み足らなかったので、ソジュとコークに辛ラミョン、酒の肴をコンビニ?で買い求め、小一時間ほど腹ごなしの散歩を楽しむ。

 そうそう、荷物を担いだ肩も痛いし、少々腰も張っている。薬局に寄ってパップを貰っていこう。

 散歩を済ませて宿に戻って、紅白を見ながら旅日記を書いている。今回の訪韓で初めての日本のテレビだ。

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コンビニ

1,700W

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
バス代

10,700W

   
コーラと飴

1,700W

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
入園料

1,000w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
入館無料  
   
   
   
   
   
   
   
   
自販機コピ

300w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
宿泊代

30,000w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
昼食代

6,000w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
夕食

20,000w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
コンビニ?

7,300w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
湿布

3,000w

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
本日支出

81,700w

   
   
累計支出

256,200w

 対秀吉軍戦争等と呼ばずに、壬辰倭乱と呼ぶ。宗主国である中華中国からなら、どんな苛烈な仕打ちも当然の事と受け入れるが、倭奴である日本が攻入ってくれば、反抗とも感じる倭乱の文字を使う。日本如きが攻めてきたという事だろうか?

 そうは言っても、文禄慶長の役は、誇大妄想に陥った秀吉が起こした、日本にとって、まったく正義の無い侵略戦争だ。日帝36年等と言うが、それ以上に無益な行為だった。

 自分勝手な思いはさておいて、今の現実の話として、韓国の湿布は良く効く。古の絹の都、晋州だからとシルクセンターに行ってみたが、家内の喜びそうな刺繍のハンカチ等は見当たらなかった。しょうがない、いつも腰や肩が痛いという家内に、湿布を土産に買うかな?

 テレビでは、北島三郎が古い歌を唄っている。さて、汗を流してくるか。

【メモ】

天凰食堂

 四半世紀以上もタイムスリップしたような食堂に出会った。中央市場の北側の出口から直進して右側にあった。

 中に入って見ても、やはり雰囲気は外観どおり。メニューはピピンパップ・プルコギ・??だけ。晋州名物のユッケピピンパップは旨かった。

 釜山に戻って聞いたところ、「あそこなら間違いない」と言われた。

晋州市大安洞4-1
055-741-2646

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